Monday, March 11, 2013

誇りに思うこと

料理人の仕事とは、極めて地味なものだとおもいます。
フライパンにお酒をいれて、大きな火柱がたちあがるフランベ。
西洋料理の華ですが、あんなことほとんどしませんね(苦笑)。
下準備や掃除、配達されたものを片付ける。
そんな地味な部分が思いの外、多いんですよ。

誤解を恐れずに言いますが、
料理人は美味しいものを作って当然という意識があります。
だって私なんて料理しか出来ませんからね。
よく冗談で言うのですが、
メール等で使うコピーペスト(通称コピペ)つい最近憶えましたからね…。
(うわー恥ずかしい!!)

それくらい料理しか出来ないわけですよ(涙)
ですから、そうそう自己満足なんてことはありませね。
会計士さんがいちいち計算を終えるたびに、
悦に入ることはないと思うんですよ。

そんな中でも何度かは、自分のしたことを少し誇りに思ったことがあります。
10数年前まだ私が料理人かけだしのころ、
いとこの子(当時彼は7~8歳でした)に、あるパスタを作りました。
時は経て、数年前に日本に一時帰国した際に、
大学生になったその子(イケメン大学生になっていた)と再会しました。
その前日に、彼は母である従姉妹に
またあのパスタ(私が作った)が食べたいな〜と、漏らしていたそうです。

人のとってはすごく小さなことかもしれませんが、
十数年も私の料理を覚えていてくれたなんて
料理人冥利に尽きるな〜と感激しました。
少し自分を誇らしく思えた瞬間でした。

「人の記憶に残る」
そんな料理をこれから何度作れるのでしょうか?
皆さんの記憶に残る料理、
フェースブックで教えてくだい。

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